just in case......少女の心を思い出させてくれるもの

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そういえば、少女のころ、思いついたら止められなくて、祖母が集めていた、様々な模様の、様々な色の包み紙と、おもちゃ屋さんの動物やおもちゃの絵が小さくたくさん書かれている包装紙を、小さく小さくちぎって、それで、切り絵を作って、空想の世界を膨らませていたように。

そういえば、少女のころ、ananをみて、パリの女の子のインテリアが胸にキュンときて、早速、雑貨屋さんで、使いもしない色鉛筆や、何を入れるかわからない可愛い瓶や、色とりどりのシールとか、秘密のことを書こう、となんの秘密かわからないけど、額縁が描かれたカギつきの宝石箱のようなノートを買ったりしていたように。

そういえば、少女のころ、パリって、きっと、ツイッギーみたいなかわいいお人形みたいな女のこがたくさんいて、ミニスカートにちっちゃめのトレンチコートきて、華奢で長い脚に細身のアンクルブーツ履いてて、ショートヘアで、ちょっと、意地悪で、裏でタバコとか吸ってて、でも、シャイで、ヘッドフォンで音楽聞きながら、そばかすが嫌いなの・・・・・・って、ちょっと悩んでたりして、、、、とか、想像が止まらなくなっていたように。

少女というのは、何かと心を夢中にさせられる、「キュン」と刺さる矢のようなものをたくさん見つけるのが上手で、夢見上手。

わたしは、Catherine(カトリーヌ)に会うと、いつもあの頃の少女の心を思いだします。心の奥がふわっと軽くなって、綺麗なビー玉みたいな彼女の目の奥を、シャイな彼女に見られないようにじっと見つめると、その奥にある、少女のままの空間を思い出して、ちらっと覗き見したくなるのです。生活を楽しんでいる、というか、世の中が、大きな海だとすると、色々な事象が海面をざわざわさせているのだけれど、ざわつきが届かないけど、太陽の光だけが届く、海底のような揺るがない居場所で、鼻歌を歌いながら遊んでいる子どもみたい。

いいアイディアを思いついた時(よく、なんだか彼女は、ふと思いつくのだけど)、目を斜め上にあげる仕草が印象的で、いたずらっぽく笑うCatherine。「ちょっと、魔法をかけてあげるから、あっち見てて」とでも言っているような、そんな口元で、器用に、ジュエリーを色紙で包んだり、何かを奥から持ってきて見せてくれたり。

その彼女とは、4月に、銀座と六本木のストラスブルゴで、昨年に続き、2回目のパーソナルアピアランスをしてくれることになった、Dorette Jewelryのデザイナー、Cathrine Levy(カトリーヌ・レヴィ)。

わたしは、そんな彼女が作る、ピュアで、物語が潜んでいるような、色石の華奢なリングが大好きで、重ねた時の、その魔法のひとさじが降りかかったような、不思議と出てくる存在感にぐっときてしまいます。そして、何より、彼女のときめきを共有しているような、楽しい気分になります。

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Photo by Cathline Levy(メールに毎回ついてくるくすっと笑える写真1)

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Photo by Cathline Levy(メールに毎回ついてくるくすっと笑える写真2)

甘いスタイルが苦手なわたしが好きなくらいですから、一見甘く見えますが、決して甘くはなく、彼女自身のように、芯が強くて遊び心があるのです。18金のイエローゴールドを使っていますが、色石をセッティングする土台の部分は、シルバーを使います。色石の天然の色がそのまま出てくるように、色のないシルバーを。

ジュエリーは、全て1点もので、彼女自身が、インドに石を探しに行きます。石をじっくりと吟味し、配列するそのカラーセンスは、遊び心と、彼女がもつアート感覚が注ぎ込まれます。

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Cathelyne 自筆のデザイン画

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去年、Catrineとステキな友だちのAgenes と。パリの女子会。

Cathrineのお友達Agenes(写真右)は、イギリスの先進的な画家Vanessa Bell (1879-1961)を研究し、フリーランスとしてVogueなどファッション誌を擁するコンデナスト社、当時、パリのライフ&ファッションを体現し、一大ブームとなったA.P.C.とコラボする、など、アートを通して心が通うステキな人です。お互いに共通言語があるのでしょう。この時、わたしは初めて会ったのですが、ナチュラルで、それでいてよくモノを見ている鋭い人。

このブログを読んでくださった方が、もし、お時間が合えば、ぜひ、彼女と彼女のクリエイションに触れてほしい、と思っています。みなさんの忙しい毎日の中で、きっと、こころの中にある、少女のころや、ヒカリだけがキラキラと注ぐ、海の底の静かな時間と空間を思いだしてもらえるのではないかと。

パーソナルアピアランスは、4月7日(土) 14時〜19時 ストラスブルゴ東京ミッドタウン店、4月8日(日) 12時〜19時 ストラスブルゴ銀座です。

ぜひ、お出かけください。