just in case......もし、週末に美術館へ行くなら
ワクワクすること。
それは、美しいものに出会うこと。見たここともないものに出くわすこと。びっくりすること。
だから、美術館へ行くと、ワクワクします。あることに没頭し、研ぎ澄まされた人間の集中力から生まれる、閃光のようなものが凝縮している場所。
今、六本木ヒルズの21.21Design Siteで、『野生展』が開催されています。
人類学者、中沢新一氏がディレクションする野生展は、とても興味深く、「飼いならされていない心の領域が、どこかに生き残っている。」それを人間の中の「野生の領域」と呼ぶ。
頭をガツンと後ろから撃たれるような、衝撃とともに、なぜか涙が溢れてくるような、素晴らしい展覧会。
もし、週末、この展覧会に出かけるとしたら、どんな服が似合うだろうか。
薄く、キレイに手入れをされた、初冬の芝を歩き、あの、冷たいコンクリートの塀で囲まれた地下空間に入り、
一歩づつ、階段を下るごとに、展示された石の呼吸や、古代の生命誕生を思わせるようなガラスのオブジェに近づいて行く。
わたしにも野生のカンが戻ってくるような、そんな体験。
きっと、力の抜けた、でも、強いフォルムを感じさせる、ニットワンビースが素敵。
そして、Wild Lifeを感じさせる、レオパードのグローブに、大地の奥深い地層から生まれたレッドタイガーアイのフープ、
あたたかいミルク色のボルサリーノを斜めにかぶってみたら素敵。
そんな妄想ワードローブ。
just in case......
Dress Mihara Yasuhiro / Pants Nina Ricci / Belt The Hyaline / Shoes Converse / Hat Borsalino / Jewelry Simon Alcantara / Gloves Causse
大切にしたい、その日のためのワードローブを。